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*処女作「FLASHUP」以降の,「Photo Cabaret」,「'80s Family」は、未発表作を加え、全て在日本のカメラワークの類同として「ジャパン」にまとめている。


それぞれの作品集については、その後記をご覧頂くのが適切でしょう。しかし、おおよそスナップというカメラワークと在日本での仕事として総集した「ジャパン」で講談社の出版文化賞を頂いた折りの私の謝辞を再録しておきましょう。どうぞ筆頭推挙を頂いた篠山紀信氏の言文と併せてご覧ください。



受賞の言葉

ジャパン・東京で生きる事は旅であるが。もう、若くはない或る日、いわゆる現実感の希薄化と麻痺が相乗して進行すればやがて現実全域の喪失へ拡がりかねぬ事態に、常識的な怯えが焦躁と先を競合いうっかりカメラに手をつけた訳でした。同時に、自ら表現し仕立て上げ語るべき何事かは、はてこれと格別に所有しないな、と正気が到来した表象文化の貧者にとり、見れば一発で事態が知れるだろうかと、外の現実へその現象へと誘うカメラが促す写真行為は、また時空間の変化へ対応するに安全そうな覚醒への記録装置として魅力的な旅の同伴者でした。

その彼と相談の上、取り敢えず仮構すれば賞味期限付カメラワークの有効性を試すこの間は、なにぶん一見サンとして百聞をお断りする、在るはずがない愛想も欠如した足場の拾い歩きですから、然るべくスリリングな試練ばかりか少なからず素敵な挑撥までも頂けるのがまた刺激となる成り行き。しばし瞑目し、やはりこの世は素晴しいと讃えましょう。

さて、二十余年前の手造り暗室が事始。奇しくも、扉にピンUPした一葉。それは「少年マガジン」の口絵カラー。SFイラスト。次々に現れる新手インベイダーに応戦する女性宇宙戦士は多忙でしたが、永遠にスレンダーな姿態でコスプレする彼女の横顔は若々しく健気で、不思議にいつも私を勇気づけていました。煙草や薬品臭と年月で黄ばみかけ今は何処か抽出しの中。探しだせば、振り向きニッコリ、ウインクしてくれるでしょう。
サンキュウ。



また、私の写真を最初期から、国の内、外を含めた仕事をスキャンニングしてくださり、さらに最新作の「都市の造景」までへと、30余年にわたる私の写真への一貫した姿勢と、その技法の差異と変化まで解読の労をとられて、「歴史と写真との相応関係」に基づき評価を述べられた伊藤俊治先生の論考は、現在進行する歴史経験を無化しかねないポストモダンなる表象美術・文化の潮流において、私事をさしおいても貴重な出来事であります。あえて精読をお願い致しましょう。




【Flash Up】



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【'80s Family】



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【Trans Asia】»



             trans.asia1.jpg







【Quest for Eros】»











【Japan】»



             JAPAN.1.jpg







【etc】»